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2018.07.02
海洋散骨と共に手元供養を考える
故人の希望などで海洋散骨を希望される方でも、お骨の一部を手元供養として残したいという方が多いようです。
手元供養について整理しておきましょう。
故人が亡くなられると通夜と告別式が行われ、その後、遺体を火葬に付して遺骨を骨壺に入れます。骨壺はしばらくは自宅で保管し、一般的に仏式の場合は四十九日の法要後に納骨が行われます。手元供養では墓地や寺院に遺骨を納める際、遺骨の一部を分けて分骨するケースが多いようです。海洋散骨でも同様に、粉骨した遺骨の一部を分骨するケースが多いです。
もうひとつは、いったん墓地や寺院に納めた遺骨を分骨し、手元に置くケースです。この場合、墓地の管理者の承諾などが必要になることがありますし、永代供養墓や本山納骨のように他の遺骨と一緒になっていると分骨することはできません。
では、分骨した遺骨を自宅でどのように保管するのでしょうか。これにはいろいろなパターンがあります。
例えば、
・小さな骨壺に分骨した遺骨を納め、マンションなどのリビングにおける小型の仏壇に置くのという伝統的な方法。 費用(骨壺のみ)3,000円~10万円程度
・仏壇も置かず、焼き物や石などのオブジェ、あるいはペンダントやリングに分骨した遺骨を納める方法。容器を用意するだけで済み、手間もさほどかかりません。費用(ペンダントなど)2,000円~5万円円程度
・加工型などと呼ばれ、遺骨や遺灰の一部を釉(うわぐすり)にまぜて焼き物にしたり、人工ダイヤモンドにする方法。ダイヤモンドの場合、製造は米国やスイスなど海外で行われるようです。費用(焼き物~人工ダイヤ)3万円~300万円このように一言で手元供養と言っても、さまざまな方法があります。今後さまざなま手元供養の方法について詳しく解説していきます。