終活コラム

  • 2018.08.10

    「墓じまい」どうしたら良い?

    今年もお盆休みの時期が訪れました。

    一般にお盆とは8月13日から8月16日までの4日間を指します。最近は、あえて交通機関が込み合うこの時期を避けて夏休みを取得する会社員の方も増えてきているという印象がありすが、楽天リサーチが昨年全国の会社員に取ったアンケートの結果では、夏季休暇の取得時期については、9割近くが「8月」(89.4%)という結果になりました。8月を避けて7月や9月に休暇を取得する予定の人は2.0%というごく少数となりました。

    更に、夏季休暇の予定について聞いたところ、「自宅で過ごす」という回答が40.2%で最も高い結果になりました。移動を伴う過ごし方については「国内旅行」(35.3%)、「お墓参り」(29.2%)、「遠出ではない買い物など外出をする」(28.8%)と続きました。「海外旅行」については9.9%と最も少ない結果となりました。
    年代別に見ると、20代、30代は「帰省」(20代:36.3%、30代:37.3%)、「プール・遊園地・海水浴などレジャースポットに行く」(20代:21.9%、30代:22.5%)の項目において他の年代と比べて割合が高かったようです。

    この結果から夏休みに帰郷してお墓参りをするという旧来からの夏休みの過ごし方をしている層が存在しています。
    祖父母や両親が健在のうちは、実家でのんびり過ごしお盆には先祖のお墓参りをするという夏休みはまさに〝日本の夏″ということでしょうがそのような過ごしかたも時代共に変わってきています。

    核家族化が進み都心に人口が集中して地方で過疎化が進む状況下ではお墓の後継ぎがいないといった理由で「墓じまい」を真剣に考えている人が増えています。
    墓じまいとは管理ができなくなったお墓を解体・撤去してさら地に戻すことですが、埋葬・埋蔵されていた遺骨を管理しやすい形で新しいお墓に移す「改葬」や、お墓そのものを無くし、「散骨」「手元供養」の方法で供養するなどさまざまな選択肢があります。
    いずれにしても、きちんと段取りを踏んで行なう必要があります。段取りを踏まなかったことが原因であとあとトラブルになるケースがありますので注意が必要です。

    このコラムのでも以前お伝えした通り(2018.06.18)引き取り手のない無縁仏が全国の政令指定都市だけで計約7400柱に上り、10年でほぼ倍増しています。

    無縁墓のまま放置されてしまうと、最終的には行政措置により解体・撤去されることになります。
    「墓地、埋葬等に関する法律」という法律があり、その法律で規定された行政手続き(官報への公告・墓地に立て札を立てる等)を行なって、墓所の使用者・縁故者から1年間申し出がなかった場合に無縁墓の解体・撤去ができるものとされています。無縁墓に納められていた遺骨は、納骨堂や無縁塚などに改葬されます。
    撤去して不要になった墓石は処分場で粉砕され、道路工事用の砂利などに再利用されることもあるようですが、墓じまいを請け負った事業者のなかにはそうした時間と費用を惜しんで不法投棄するケースもあり社会問題化しています。

    次回は、具体的に「墓じまいの段取り」をご説明したします。

小松FP事務所代表小松俊一

青山学院大学経営学部卒業後、リクルートグループ会社で10年間求人広告、社員教育の営業に携わり社長賞など受賞。その後外資系保険会社の日本法人の設立メンバーして東京西支社で人材採用や教育を担当し、40歳で起業。上場企業向け広報・IR事業を展開する傍ら、個人向けコンサルティングも行ている。

所有する主な資格

  • ファイナンシャルプランナー
  • 小型船舶免許1級
  • 終活カウンセラー
    (一般社団法人 終活カウンセラー協会)
  • 海洋散骨アドバイザー
    (一般社団法人 日本海洋散骨協会)