終活コラム

  • 2018.09.04

    「墓じまい」の段取り

    いざ「墓じまい」を行おうとしたとき最もトラブルが多いのは親類同士の意見の対立に起因する争いです。そのようなトラブルを回避して「墓じまい」をスムーズに行うためにも事前の準備が大切です。

    1.「墓じまい」をするために最初のステップは、「親族で相談する」こと

    お墓は代々の遺骨が納められていることが多く、直接管理している家族だけでなく、親族で相談しておくことが大切です。後々になってトラブルにつながらないよう、きちんと話し合っておきましょう。こういった話し合いはお盆や正月に親戚一同が集まった際に話題として上がるようですが、なかなかまとまらないのが現実です。墓じまいの話がまとまった方は幸運なのかもしれません。

    2.お寺や霊園など、現在の墓地管理者に墓じまいすることを伝える

    長い間お墓を守ってきてくれましたお墓に対しても、余裕をもって事前に相談しておきましょう。直前になって墓じまいを進めるのは失礼にあたり、工事などで迷惑をかける可能性があります。お寺によっては離壇を阻止するために高額な離壇料を請求されたりすることもあるようですが、大抵の場合はすんなり受け入れてくれるようです。金銭面ではある程度譲歩するなどよく話し合いましょう。

    3.遺骨の移転先を決める

    「墓じまい」をする理由の多くは「墓守がいなくなるから」というケースですので、管理や維持費がかからないものを選ぶ傾向が高いようです。納骨堂などは管理者を選出しなければなりませんし、お墓と同じくらい維持費がかかりますので継承者のいない墓じまいの意味があまりありません。公営墓地への改葬合祀や散骨、永代供養などを選ぶ方が多いようです。

    4.改葬許可証を発行してもらう

    現在の墓地のある市区町村役場で、「改葬許可申請書」をもらいます。この書類は、遺骨1体につき1枚ずつ必要になります。改葬許可申請書に、現在の墓地管理者から埋葬証明の印をもらったら、受入れ許可証とともに役所に提出し、「改葬許可証」を受け取ります。

    5.墓を撤去する専門業者を決める

    撤去する業者は墓石屋さんになります。お寺などによっては指定業者がある場合があります。撤去の費用は面積あたりいくらという見積もり方法が一般的で、だいたいの相場は20~30万以内と言われています。墓地が狭くクレーン車が横付けできない、小型の重機が入れないとなると割増費用が掛かり高くなります。

    6.遺骨を取り出しメンテナンスする

    お墓の中にあった遺骨は湿気を含み溶解していたり、カビが生えていたりしますので、新しい骨壺に入れ替えたりお手入れが必要になります。土葬や未火葬の場合がありますので、この場合は骨壺から取り出し麻袋などに入れ、ダンボールなどに収納して保管し、市役所で再火葬の申請をして再火葬します。

    7.墓石を撤去し更地にする

    更地にした後は墓地管理者に永代使用権を返納して終了です。
    墓じまいはお金も時間もかかりますので一大行事ですが、放置したまま無縁仏にするくらいならキチンとしたいという方々が取り組む新しい供養のカタチと考えることができます。

    「お墓が遠くにあるのでお墓参りが難しい」という理由で「墓じまい」をする方は、お墓を住まいの近くに移動することも可能です。しかし、身寄りのない方が行う「墓じまい」は、「お墓の後継者がいない」ため永代供養や散骨などが選ばれます。

    お墓のことでお困りの方は、こちらまでご相談ください

小松FP事務所代表小松俊一

青山学院大学経営学部卒業後、リクルートグループ会社で10年間求人広告、社員教育の営業に携わり社長賞など受賞。その後外資系保険会社の日本法人の設立メンバーして東京西支社で人材採用や教育を担当し、40歳で起業。上場企業向け広報・IR事業を展開する傍ら、個人向けコンサルティングも行ている。

所有する主な資格

  • ファイナンシャルプランナー
  • 小型船舶免許1級
  • 終活カウンセラー
    (一般社団法人 終活カウンセラー協会)
  • 海洋散骨アドバイザー
    (一般社団法人 日本海洋散骨協会)